ヴァイオリニストが行う講義として、音楽学者とは異なる視点を投じ、実際の演奏を交えながら進めてゆきます。注目は、博士論文でも扱ったシベリウスのヴァイオリン協奏曲の初稿、改訂稿の比較であり、それは、世界初演となる9月24日の初稿ピアノ伴奏編への理解につながるでしょう。マニュスクリプトにこめられたシベリウスの声を音に託します。
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早稲田大学オープンカレッジ 2007年度夏 (早稲田校)
講座名 北欧音楽の魅力
-ノルウェー・フィンランド・デンマークの音楽を訪ねて-
第2回
「シベリウスとフィンランド音楽(2)」
佐藤まどか(上野学園大学講師)
8月28日13:30-15:30
(早稲田大学オープンカレッジ/研究開発センター120号館4-101教室)
講義概要
ヴァイオリニストを志していたシベリウス。
彼の全創作期にわたるヴァイオリン作品とその背景について、ヴァイオリニストの視点をもって取り上げます。
また、その集大成であるヴァイオリン協奏曲には
知られざるオリジナル稿の存在があります。
着想から初演までの作曲過程や、
改訂へと駆り立てた理由と苦悩、
そして、2つのヴァージョンの比較と作品受容について、
マニュスクリプト研究に基づき、
ヴァイオリンの演奏を交えながら紹介してゆきます。
(早稲田大学オープンカレッジパンフレット、P40 より)
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